新パスポートのデザインは冨嶽三十六景!採用作品一覧
2016/05/20
2016年5月18日に外務省から、次期パスポートの基本デザインを決めたと発表がありました。
そのデザインは日本画家、葛飾北斎の「冨嶽三十六景」の中の24作品を採用!
全ページが異なるデザインにするそうです。
東京オリンピック、パラリンピック前に「日本的なデザイン」をコンセプトに変更します。
これは、日本人には嬉しい変更ですね。
さて、「葛飾北斎」という名前は学校で勉強した気がしますが、、、残念ながらうろ覚えです。
葛飾北斎、「冨嶽三十六景」、採用される24作品についてまとめました。
新パスポートのデザインは冨嶽三十六景
新パスポートの外観は現在と同様の紺色(5年用)と赤色(10年用)です。
変更するのは、出国や入国スタンプを押す査証欄のページのデザインで、葛飾北斎の「冨嶽三十六景」を採用し、全ページを異なるデザインにすることで、偽造を防ぐことにもなるとしています。
今現在発行されているパスポートの中にも薄く桜や数字が印刷されてはいるのですが、それをさらに日本独自のデザインに変更ということになります。
以前から他国に比べて地味だとの意見もあったので日本独自のデザインで華やかにという考えもあるようです。
導入予定は2019年。東京オリンピック、パラリンピックの前年になります。
デザインは冨嶽三十六景の中から24作品を使います。
薄く印刷することで透かしを入れる感じです。
日本を代表する浮世絵をパスポートのデザインに採用するとは、世界中から注目を集めそうです!
むしろ、外国人が欲しがりそうな気がします。
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「冨嶽三十六景」を描いた葛飾北斎とは
「冨嶽三十六景」を描いたのは江戸後期の浮世絵師、葛飾北斎です。
葛飾北斎は人物画、風景画、歴史画、漫画、春画、妖怪画、百人一首、あらゆるジャンルに作品を残しており、様々なジャンルに挑戦する過程で、真の実力を世に問う為に新人の振りをして名前を変えたので、数多くの名前があることでも有名です。
葛飾北斎は長寿で70歳を過ぎて刊行された「富嶽三十六景」が一番有名です。
50代前半に初めて旅に出た際に、各地から眺めた富士山に感動し、その後何年もあらゆる角度から富士を描き切ったものです。
作中には富士の他にも庶民の生活も丁寧に描かれており、当時の庶民の様子を知ることができます。
「富嶽三十六景」で描かれた富士山の中でも傑作と呼ばれているのは「凱風快晴(赤富士)」。
こちらは見たことがある人は多いかもしれませんね。
採用予定の冨嶽三十六景の24作品一覧
1.青山円座松(あおやまえんざまつ)
円座の松の右の傍らで数人の町民が酒盛りをしている様子も描かれています。
2.江都駿河町三井見世略図(こうとするがちょうみついみせりゃくず)
凧と屋根で瓦の修理をしている町民が描かれています。
3.江戸日本橋
4.穏田の水車
5.御厩川岸より両國橋夕陽見(おんまやがしよりりょうごくばしゆうひみ)
6. 凱風快晴(がいふうかいせい)
7.上總ノ海路(かずさのかいじ)
8.神奈川沖浪裏(かながわおきなみうら)
9.礫川雪ノ旦(こいしかわゆきのあした)
10.甲州犬目峠(こうしゅういぬめとうげ)
11. 甲州石班澤(こうしゅうかじかざわ)
12.甲州三坂水面(こうしゅうみさかすいめん)
13.甲州三嶌越(こうしゅうみしまごえ)
14.五百らかん寺さざゐどう(ごひゃくらかんじさざえどう)
15.山下白雨(さんかはくう)
16.下目黒(しもめぐろ)
17.常州牛掘(じょうしゅううしぼり)
18.信州諏訪湖(しんしゅうすわこ)
19.隅田川関屋の里(すみだがわせきやのさと)
20.駿州江尻(すんしゅうえじり)
21.相州梅澤左(そうしゅううめざわのひだり)
22.相州江の嶌(そうしゅうえのしま)
23.相州七里濵(そうしゅうしちりがはま)
24.相州箱根湖水(そうしゅうはこねこすい)
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パスポートの取得方法と料金
パスポートは各都道府県のパスポートセンターで申請します。
必要なもの
1.一般旅券発給申請書 1通(パスポート申請窓口で入手)
2.戸籍謄本(または戸籍抄本) 1通
3.住民票の写し 1通(住民基本台帳を利用することにより、原則不要。)
4.写真 1枚
5.運転免許証、健康保険証など身分証明ができるもの
1~5までの書類を全部そろえて、住民登録をしている都道府県のパスポート申請窓口で申請します。
必要なものに「1.一般旅券発給申請書」があるのですが、これはパスポート申請窓口でしか入手できないので注意が必要です。
実はダウンロードサイトがあるのですが、それは国外にいる方向け。
日本国内にいる方は申請窓口まで取りに行かないといけません。
ダウンロードできたら楽だと思うんですけどね。何か理由があるのでしょうか。
申請してから受領するまでに、通常1週間程度かかります。
受領する際は「申請の時に渡された受理票(受領証)」と手数料を持っていきます。
手数料は以下の通りです。
10年間有効(20歳以上) 16,000円
5年間有効(12歳以上) 11,000円
5年間有効(12歳未満) 6,000円
申請から取得までの期間は大体1週間程度。
時期によってはさらに伸びる可能性もあるので、海外に行く予定に間に合うように、早目の申請が大事です。
まとめ
日本のパスポートが江戸時代の浮世絵師、葛飾北斎のデザインに変わります!
葛飾北斎が描く富士山は力強く、かつ綺麗で、パスポートにすると映えると思います。
私は知識がなくて赤富士しかしりませんでしたが、人をたくさん描いてその奥にちらっとだけ富士山など、構図にもいろいろあるんですね!
調べていてかなり勉強になりました。
変わるのは東京オリンピック、パラリンピックの1年前の2019年予定です。
そのころにはパスポート発行で混むかもしれませんね。
海外旅行で持っていったら、外国の人に見せてくれといわれるかも。
私のパスポートはもう切れてしまったので、そのころに再発行したいと思います。