リオオリンピック競歩日本代表谷井・森岡・荒井選手とルール
2016/08/20
リオオリンピック2016の競歩に日本は出場します。
競歩とはどういう競技か知っていますか?
距離は20kmと50km!
かなりの長距離です。
私はこんなに長距離の競技とは知りませんでした。
リオ・デジャネイロオリンピック2016に出場するのは50kmは谷井 孝行選手、森岡 紘一朗選手、荒井 広宙選手。
特に2015年世界選手権で日本に初めてのメダルをもたらした50km代表の谷井選手に対してはもっとも期待がかかっています。
リオ・デジャネイロオリンピック2016男子50km競歩日本代表の選手紹介と競歩のルール、競技の日程について紹介します。
~追記2016年8月20日~
陸上男子50キロ競歩で、荒井広宙(ひろおき)選手が銅メダル!!!
一旦は失格になったものの、抗議が実って、銅メダルです!
目次
競歩のルールは?完走しても失格に?!レッドカードも
競歩のルールについてご存知ですか?
私は恥ずかしながら、競歩が20kmや50kmという長距離の競技とは全く知りませんでした。
高校の時に競技大会でクラス対抗で代表者が出て競歩をしていたのですが、3000mだったんですよね。
なので、同じようにオリンピックもトラックを3000mぐらいの距離を周るものなんだと思っていました。
50kmってフルマラソン超えてます。
競歩はマラソンと同じ、個人競技です。
マラソンは走ってタイムを競うものですが、競歩はあくまでも「歩いて」タイムを競う競技です。
その歩き方にも細かいルールがあり、普段歩くように歩いてはいけませんし、もちろん走ってもいけません。
素人目に見ると、小走りしているようにも見えるんですけどね。
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基本ルール
反則と思われると審判からパドルが出されて「注意」を促されます。
「注意」を促されても対応をせず、明らかにルール違反だと判断されると「警告」が出されます。
「注意」はあくまで「注意」なのでルール違反ではありませんが、「注意」は「ルール違反の恐れがある場合」に出されるので、そこから「警告」にならないように、フォームを修正しないといけません。
「警告」は審判は警告カード(赤いカード)に必要事項を記入し、補助員を通じてゴール前の集計のところに届けます。
警告カードが届けられると、ゴール付近内側に設置している掲示板の自分の番号のところにパドルと同じマークが貼られます。
それが3枚揃うと失格になります。
1.どちらかの足が地面に付いていなければならない
これを守っているために、競技中の選手はあの独特の腰を振るような歩き方になっています。
両足が地面に付いていない(走っている状態)と「ロス・オブ・コンタクト」という反則になります。
「警告」の時は以下のパドルが出されます。
2.地面に付いた脚は、地面と垂直になるまで、膝を伸ばさなければならない。
地面と垂直になるまでに膝がまがってしまうと、「ベント・ニー」という反則になります。
普段、人が歩くときは膝は曲がって歩くものなので、長い距離を疲れてきてしまうといつもの歩き方に近くなってしまい、「ベントニー」と取られてしまうことになります。
「警告」の時は以下のパドルが出されます。
「警告」はレッドカードの集計で行われるので、審判が書いて、補助員がゴール前の集計所に持っていき、計算するので、もしレッドカードが3枚でも「失格」を言い渡される前にゴールしてしまう場合もあります。
その際は、ゴールしたあとでも「失格」になることもあります。
また、オリンピックでは特別ルールとして残り100mからフィニッシュまでの間で歩型違反が明らかな時、これまでの警告カードの枚数に関係なくその選手を失格にすることができます。
となると、ゴールギリギリでのせめぎ合いだからといってフォームが崩れて走るような形になってしまうと一気に「失格」になってしまいます。
もちろん、気を付けて競技を行っているとは思いますが、キツイ50kmを頑張りぬいてゴール直前、またはゴール後に「失格」と言われたら、最悪ですね。
競歩の審判は何人?
競歩は20kmと50km。
これだけの長距離の競技の審判は何人いるのでしょうか。
足がどちらか地面についていないといけない、膝を曲げてはいけない、と競歩のルールはかなり細かいです。
それをしっかり審判は見て、「注意」や「警告」を出していることになります。
オリンピックの時の審判の数については調べたのですが、出てきませんでした。
日本陸連が主催する大会では、審判は主任を含めて6~9人で、ジャッジはすべて目視!で行われ、ビデオ判定は導入されていません。
マラソンに比べれば参加人数も多くないので、審判もチェックしやすいようですが、それでも6~9人って少ない気がします。
日本陸連の大会でも今どき目視っていうのもすごいですよね。
オリンピックの時の審判の数は何人なのか、何かわかり次第追記します。
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オリンピック2016リオ男子競歩50km日本代表選手紹介
谷井 孝行 選手
生年月日:1983年2月14日 33歳
身長・体重:167cm、57kg
所属:自衛隊体育学校
出身地:富山県
谷井孝行選手は高校卒業後、日本大学に進学、1度佐川急便に就職した後、競歩を続けるために2014年に航空自衛隊に転職したという変わった経歴の選手です。
2004年アテネ、2008年北京、2012年ロンドン、そして2016年リオでもオリンピック出場を決めている谷井孝行選手。
日本の競歩の第一人者と言えます。
2004年アテネオリンピックは 50kmは失格、20kmは15位
2008年北京オリンピックは50kmは29位、20kmは失格
2012年ロンドンオリンピック 50km病気により、途中棄権
とオリンピックの記録はあまり芳しくない感じですが、
2013年の日本陸上選手権50km競歩で優勝。
2014年の日本選手権50km競歩で優勝。
2015年の世界陸上北京大会50km競歩で世界選手権3位。
と、最近の成績を考慮しての2016年リオ・デジャネイロオリンピックの日本代表となりました。
競歩日本代表の中では一番メダルに近い選手といえますね。
~追記2016年8月20日~
リオデジャネイロオリンピック14位でした。
森岡 紘一朗 選手
生年月日:1985年4月2日 31歳
身長・体重:184cm、66kg
所属:富士通
出身地:長崎県
身長が184cmとかなりの長身!足も長く、競歩には有利な体型と言えます。
歩き方も美しく、競技歴13年で警告はわずか6回!教科書通りの綺麗なお手本になる歩き方をする選手です。
2008年北京オリンピック 20km 16位、2012年ロンドンオリンピック 50km 10位と盛岡紘一朗選手もオリンピック経験者!
2015年日本選手権 20km 7位
2016年日本選手権 20km 13位
~追記2016年8月20日~
リオデジャネイロオリンピック27位でした。
荒井 広宙 選手
生年月日:1988年5月18日 28歳
身長・体重:180cm、62kg
所属:自衛隊体育学校
出身地:長野県
荒井 広宙 選手はオリンピック初出場。
2015年世界選手権 50km 4位、日本選手権 50km 1位
2016年日本選手権 50km 2位、20km 3位とかなりの好成績!
~追記2016年8月20日~
荒井 広宙 選手は
リオデジャネイロオリンピック銅メダルに
なりました!
すごいすごいー
しかし、3着でゴールした後に妨害行為が
あったとして同じく3位を争っていた
カナダのダンフィーセンスから抗議があり、
一旦は失格。
しかし、その失格に対して日本が
抗議し、国際陸連の理事5人で
再判断。
今回、3着、銅メダルが認められました!
ダンフィー選手と上半身が接触し、それを
走行妨害として訴えていました。
競歩ではゴール後に歩型違反による
失格になることがあるのは、上でも
書きましたが、走行妨害というのも
あるんですね。
競技者同士の接触での失格は
レアケースのようです。
でもでも、
妨害していないという判断で
銅メダルがとれてよかったです。
これで競歩の知名度もまたUP
しますね!
リオオリンピック 競歩の競技日程は?
日本時間で
男子20km競歩:2016年8月13日(土)20:20~23:25
男子50km競歩:2016年8月20日(金)20:10~22:45
女子50km競歩:2016年8月20日(金)20:10~22:45
に競技が行われます。
そこまで遅い時間ではないので、のんびり見ることができますね!
ぜひみたいと思います。
まとめ
リオ・デジャネイロオリンピック2016の男子競歩の日本代表選手の紹介とルール、競技日程について紹介しました。
全く競歩について知りませんでしたが、ただ歩くだけではなく、厳密なルールがあり、20kmと50kmという長距離でかなり激しいスポーツのようです。
反則をするとレッドカードをもらい、3つもらうと失格になることなど、初めて知りました。
ルールがわかるとさらに面白く競歩をみることができそうです。
競歩の競技日程は
男子20km競歩:2016年8月13日(土)20:20~23:25
男子50km競歩:2016年8月20日(金)20:10~22:45
女子50km競歩:2016年8月20日(金)20:10~22:45
です。
興味があるかたはぜひ見てくださいね。
私は見ます!